黒川研の最新情報11


黒川研・合宿('98)      '98/9/6〜8

恒例(?)となったかどうかは定かではないが、今年もやってきました黒川研・合宿。3日間の想い出を書き綴ってみます。 因みに今回の旅の目的は、柏崎刈羽原発の見学が主たるものでした。 (N)

一日目の巻
黒川研・合宿は好調なスタートで始まった、と言いたい所ですが、殆どの人が新幹線の出発を待ちわびながら、 T氏の登場を待っていた。そんな中、私の携帯電話が鳴る。「もしもし、今起きた所なんだ。」とT氏。おいおい、それって寝坊か!! しかし無常にも新幹線は 新潟に向かって走っていく(T氏とは夜に合流する事となった)。新潟に着いた一行は佐渡へ向かう為にフェリー乗り場へ直行。 それにしても船って乗り物はゆっくりな乗り物ですねぇ〜。佐渡まで2時間30分の船旅です。そんなにある時間がそうさせたのか、 船内で麻雀をやる輩も現れた。佐渡に着いた一行は、まず佐渡金山に向かいました。ここでは、どのようにして金を掘り出していたのかを 見学しました。その後、尖閣湾に向かって海を堪能し、温泉にも浸かって佐渡を満喫するのでありました。 一泊目は姫崎に宿をとりました(ホテル姫崎)。ここで、黒川研一行は全員揃い夕べの宴が当然の様に執り行われました。出てくる料理は全て私好みで大変よかったです。 この宴で4年生の大半が酔っ払い大王となってしまい、アルコールのキャパシタの少なさを目の当たりにしました。 また、この席でUno氏がとある学会に論文を投稿する事が決まり、彼は嬉し(?)そうでした。 その後、部屋で学生同士で話に華を咲かせていました。夜も1時を過ぎていたのでしょうか、姫崎灯台を見に5・6人が出掛けました。
一泊目の宿はこんな所です。
ホテル姫崎の方には二日目もお世話になり感謝の言葉もありません。

二日目の巻
朝を迎え清く正しく朝食を摂った一行は、佐渡を脱出する為に小木へ向かいました。ここで、船を待つ間に近くの博物館を回りました。そして定刻通り13時、本土・直江津に 向けて船は出港しました(およそ2時間30分の船旅です)。直江津からは本来の目的・柏崎刈羽原発見学の為に体を休める為か、上下浜(直江津と柏崎の間)まで直行し、すかさず17時前にはチェックイン (マリンホテルハマナス)。 とても奇麗な建物で、この優雅な気分の中で一休みしていると、余程海好きなのか、Mi氏とKa氏は9月の日本海へ体を沈めていました。 そんな二人をさて置き、風呂に浸かりました。また、二日目も当然の様に夕べの宴が始まりました。カニが出ると皆無言でこれを食していました。 また、ここの地酒なのでしょうか、とてもさらりとして飲みやすいお酒がありまして次から次へと喉元を通過していきました。ほろ酔い気分になり、カラオケが始まりました。 皆さん大熱唱で、特にF氏の歌唱力は抜群でした(皆、異口同音に感心してました)。 散会した後も、長い夜は続いていくのでした。
二泊目の宿はこんな所です。

三日目の巻
さぁ、今日は東京電力・柏崎刈羽原発を見学です。柏崎刈羽原発は新潟県柏崎市と刈羽村に跨る敷地面積420万平方メートルの巨大な敷地の中に、現在('98年9月)7基の原子力発電機が 設置され運転されています。1〜5号機はBWR(Boiling Water Reactor)、6号及び7号機はABWR(Adovanced Boiling Water Reactor)です。ABWRはBWRを改良したもので、安全性・放射線発生量低減・運転性の向上が主な特徴です。 我々は、東京電力の方に原子力発電についての簡単な説明を受けた後、ABWRの原発を見学しました。まずは、500[kV]の開閉所を見学し、次に大きな変圧器を見ました。 そして、ついに柏崎刈羽原発第6号機(ABWR)の内部へ・・・・・・。原子力発電所というと物凄い放射能がある思われがちですが、何の着替えもする事無く、まずは原子炉の上に立って記念撮影。 ここでは1時間値(即ちこの場に1時間居たとして)で0.00027[ミリシーベルト]の放射線量がありましたが、通常日本では1人あたり1年間に1.10[ミリシーベルト]の放射線量(大地・宇宙・食物)を受けており、全く問題の無い量です。かえって、X線(胃腸の検査)1回:0.60[ミリシーベルト] や飛行機搭乗(東京−ニューヨーク往復):0.19[ミリシーベルト]の方が放射線をかなり多く受けているわけです。また、プールの中には核燃料が見えます。蒸気タービンの近くでは1時間値で0.024[ミリシーベルト]の放射線量でした(これでも日ごろ受けている放射線量の 約3倍程度です)。またこれらを操作する中央制御室は最新鋭の機器を揃えた第3世代(1996〜)のものだそうです。柏崎刈羽原発第6号機内部を見たあとは、原子力発電所を操作する人を訓練・養成する為の原子力技能訓練センターを見学しました。 ここでの訓練によって柏崎刈羽原発の安全は確保されているのだなぁと認識しました。 また、原子力発電所は耐震性に万全を払っているそうです。新潟は豪雪で有名な所から、原子力発電所の屋上の耐積雪量を尋ねた所、柏崎側(1〜4号機)は1.2[m]、刈羽側(5〜7号機)は1.7[m]だそうです。 新潟といっても海岸側だとさほど雪は降らないそうです。この様にして、原子力発電所を再認識すると共に誤った概念を脱ぎ捨てる事も出来ました。 この場を借りまして東京電力の方には大変お世話になりました。ここに感謝の意を記しておきます。
東京電力(株)のホームページはこちらです。
柏崎刈羽原発のホームページはこちらです。
お土産を沢山買い込んだ一行は、新潟を跡にし東京へ進路をとるのでした。 皆さんさすがに3日間の疲れが出たのか、かなりの方がお休みになっていました。 合宿は家に着くまでがそのものです。油断をしてはいけませんね・・・・・・。

幹事のMaさんご苦労様でした。なかなか素晴らしいプロデュースぶりでした。
4年生の皆さんはこれから中間発表(9/28)に向けて頑張れることでしょう。

黒川研最新情報目次へ

黒川研のスタートページへ

農工大ホームページ東京農工大学のホームページへ